ポンと村おこし(11クールめ)
illustration やまさきこうじ
今日も村にはのんびりとした時間が流れているんです。
のんびり……
でもでも、よく考えたらヒットマンに撃ちまくり婦警に早撃ち巡査さんとか…
人類撲滅のために訓練されたニンジャとか…
きょ、今日も村にはのんびりとした時間が流れてるんですっっっ!




第131話「ポン菓子が来る!」
「うわーん、おんがえしにきてただけなのに〜」
「人間なんてそんな生き物なんですよ〜」
「てんちょーも?」
「そうなんです、店長さんも人間なんですよ」
 そうです、人間はこわいんです!





第131話「ポン菓子が来る!」
 シロちゃんの銃撃。
 そして千代ちゃんのお誘い。
 今回はポン菓子を買いにお出かけです。
 で、ですね…
 ポン菓子ってなんですか? わたし焼かれちゃうんですか?




第131.5話「ポップコーン」
 レッドはポップコーンのパッケージにもう獣耳状態。
「はやく! はやく!」
「はいはい」
「ポン姉、はやく! はやく!」
「はいはい……で……」




第132話「プリン!プリン!」
「外国のお菓子とか……ここで作れないのよ」
「え? だって検索で『パッ』と作り方、出るんですよね」
「材料どうするの?」
「あー!」
 うーん、ミコちゃんお手製の外国のお菓子、食べてみたいかな?




第132.5話「水あめ」
「これ、配達人、何か出すのじゃ!」
「ポンちゃんもコンちゃんも……でもでも……」
「でもでも?」
「何なのじゃ?」
「ミコちゃんにはお世話になっているので……」




第133話「巫女さんのお手伝い」
「はいはい……レッドは大吉〜」
「だいきちとは?」
「大当たり〜」
 ふふ、で、わたしがなにを引いたかわかりますか?
 それは本編を読んでのお楽しみです!




第133.5話「落ち葉焚き」
「オソウジ?」
「そーです、お掃除です」
 ヌシ、池の縁一杯いっぱいに近付いて来て、わたしを見ています。
「どうしました?」
「オソウジダケ?」




第134話「レッド画伯」
「この絵には心がないです、ハートが」
「いっしょうけんめいかきましたけど?」
「消しゴムと鉛筆……わたしが指導します」
「おお、ポン姉が! どこをどーしますゆえ?」
 所詮レッドはお子さまなんです、本当の絵心を伝授するんですよっ!




第134.5話「みどりの絵」
「ほせい、すごすぎ、おめめぱっちり」
 ああ、知ってますよ、そんなアプリがあるそうです。
「ポン姉のどらやきも、いっしゅんでとうきょうどーむゆえ」
「それは大きすぎですよ」
 わたし、チョップです。




第135話「駐在さんvs帽子男」
 まず帽子男が、
「ゴラ、ポリ公、『所詮は殺し屋風情の腕前、相手になりません』だとっ!」
 駐在さん、さめた顔で、
「『いけすかない警察の犬、勝負だ』とは身の程知らずですね」
 今回の西部劇モード、闘いの行方は本編をどーぞ!




第135.5話「一番の早撃ちは」
 廊下は走っちゃだめなんですが……足音からしてレッドですね。
 保健室の引き戸がカラカラ音を立てて開かれます。
「てんてー!」
 笑顔レッド、登場です。
 手に輪ゴム銃持ってますよ。




第136話「キノコ狩り」
「ポン吉のバカっ!」
「ポン姉、なに怒ってるんだよ!」
「なんで殺しちゃうんですか!」
「死なないよ、毒キノコじゃないもん」
「ポン太死んでますよ!」




第136.5話「キノコ狩り・ポン吉編」
「ポン吉、シロちゃんがどこにいるか、わかるんですか?」
「オレ、タヌキだぜ、ニオイでばっちりだ!」
「何なに? ポン吉も変身しちゃったけど」
「あれでシロちゃんにプロポーズに行くんですよ」
「え? ポン吉はシロちゃん好きなの? あのミニスカポリス」




第137話「風邪ひいちゃった」
 歌でキツネは「コンコン」って鳴きますよ。
 本当に「コンコン」って鳴くんでしょうか?
 みなさんはどんな感じです?
「げほげほ」ですか「こほんこほん」ですか?
 風邪は早く治しましょう!




第137.5話「おねむレッド」
「レッド、聞きましたか?」
「はぁ?」
「今日は風邪ひきさんなので、大人しくするんです」
「むむ、あそびたし」
「寝るんですよ!」




第138話「ラーメン屋さんでアルバイト」
「レッドを人質にとりました」
「!」
「コンちゃんと……ポンちゃんを要求します」
「!!」
「レッドがひどいめにあいますよ〜」




第138.5話「イケメンのパン屋さん」
 なぜかイケメンさんがパン職人姿でいるんですよ。
「あのー、なんでイケメンさんがいるんですか?」
「えっと、店長さんに言われて来たんだけど」
「それって店長さんが普段着ているのですよ」
「うん、知ってる」




第139話「イケメン暗殺依頼」
「村の上の方に……花屋がいるの、知ってるか?」
「ええ、花屋の娘さんはちょくちょく来ますよ」
「そうか……あの娘にちょっとな」
「ま、まさか帽子男さん、ラヴ?」
「ポンちゃんも女だなぁ、恋愛に興味あるのか?」




第139.5話「ミコちゃん暗殺依頼」
『これ、ポン!』
『どうしたんです? また変な事、考えてないですよね?』
『あの用務員はヒットマンじゃったのう』
『昔の仕事ですよ、今は用務員』
『殺しの依頼をするのじゃ!』




第140話「子供プール」
「先生ひどーい、確かめもしないで私のせい?」
「違うのか〜」
「あ、アンタが寝てるから悪いんだからね!」
「ああん、なんだゴラっ!」
 今回は千代ちゃんみどりが吉田先生やっつけちゃうんですよ、ええ!




第140.5話「子供プール・イン・ポンちゃん」
「だれか……来ないかな〜」
 その時です、木々がざわめき、カラスがバタバタと飛び出すんです。
「な、なにかが来るっ!」
 だれかに来てほしい……思っていたけど、今は違います。
 な、なにか、とんでもない「モノ」が急速接近中なのを感じるんだから。




第141話「ザリガニ釣り」
 なんだか嫌な予感がします。
『千代ちゃん千代ちゃん、わたし、なんだかザワザワします』
『わ、私もゾワゾワする……どうして……だろ……うっ!』
『げっ!』
 わたしと千代ちゃん、開いた口がふさがりません。




第141.5話「ザリガニ釣りその後」
 ポン吉はぽかんとして、
「あんなので釣れるわけないだろ……」
 まぁ、この間のを見てなかったらそう思うでしょうね。
 用水路にちらほら見える小さいのならタコ糸でもいいでしょ。
 でも、イセエビ級はあれじゃダメです。




第142話「はじめさんいらっしゃい」
「ねぇねぇ、保健の先生」
「何、ポンちゃん?」
「あの人は目が見えないんですよね」
「うん」
「わたし、なにを見張ればいいんです?」




第142.5話「いらっしゃいませはじめさん」
「はじめさんとは何者なのじゃ?」
「老人ホームの新人さんですよ、コンちゃんは知らないの?」
「うむ、知らんのう」
「なんでも逃げ出したみたいですよ」
「何故パン屋に来るのかの?」




第143話「ポン吉の家出」
 わたし、コンちゃんの腕をしっかと捕まえるの。
「だからコンちゃんを連れて来たんですっ!」
「は?」
「早くゴット・サーチで探すんですよ!」
「えー」




第143話「ポン吉の家出」
 そんな事しているうちにお豆腐屋さん見えてきましたよ。
「アニキのバカーっ!」
「ポン吉がもうちょっとしっかり……」
「出てくかんなーっ!」
 って、ポン吉がお店から飛び出して行っちゃいました。




第143.5話「ポン吉の家出改」
「どうだー!」
「ギャー! しっぽちぎれるーっ!」
「死ねしねーっ!」
 ポン吉涙目でわたしをにらんでいるの。
「なんだよ、ポン姉のバカ」