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■  ポンと村おこし     第188.5話「ぺったん娘同盟」        ■
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 そうめん、おいしかったです。
 すごいたくさん出てきたからびっくりしましたが、あっちゃん・響ちゃんペロッと食べ
ちゃいました。
 レッドはカラスとおしゃべりしています。
 ジルは後片付けで忙しそう。
 あっちゃんが床を這いつくばって顔を上げると、
「ポン姉……ちょっと汗くさくない?」
「!」
「お風呂に入ろうか、お風呂!」
「えっ!」
 わたしの目の前に、復讐の炎を宿した少女達が仁王立ち。
「そーれー!」
 ルパンも真っ青、わたしすぐに「まっ裸」なの。
 あっちゃん・響ちゃんもいつの間にか「まっ裸」でわたしの両脇に。
「ほらほら、早くはやく!」
 わたし、お風呂場に押し込まれるの。
 って、さっきまでレッドに犯られまくっていた響ちゃん、わたしを羽交い絞め。
 あっちゃん、わたしのしっぽをモフモフしながら、
「おお、モフモフしっぽ、すごーい」
「ちょっ! しっぽやめて!」
「え? いいじゃん、減るもんじゃなし!」
「お、怒りますよ!」
 あっちゃん、わたしのしっぽの付け根をさわるの。
 くすぐったいです。
 もう、怒った!
 わたし「威嚇」を発動なの。
 髪が逆立って、しっぽの毛も逆立つの。
「おお、すごい、モフモフ倍増!」
 あっちゃんの目がキラキラ。
 響ちゃんも片腕でわたしの首を決めると、もう片方の手でしっぽモフモフ。
「あ、ほんと、すごいすごい!」
 あっちゃん、わたしをじっと見つめて、
「おお、おっぱいもいい感じですな」
 満足気にわたしの胸を揉んでいます。
「ちょっ! やーめーてー!」
「えー! 女の子同士だからノーカンだよ!」
「なにが『ノーカン』なんですか、なにが!」
「ふふふ、おっぱいもいい感じですな!」
「やーめーてー!」
「うん?」
 って、あっちゃんの手が止まるの。
 すごい真剣な目で、わたしの胸を見てるんですよ。
 それには、わたしも響ちゃんも動きが止まりました。
 あっちゃん、わたしをじっと見て、
「この胸、ポン姉は今日から「ぺったん娘同盟」です」
illustration やまさきこうじ
「ぺったん娘同盟!」
 なんだか屈辱な同盟です。
 わたし、心が砕けました。
 もう胸でもしっぽでも触ってください。
 凹みました、とほほです。
 そんなわたしの視界にジル。
 女子のお風呂をのぞくとは何事でしょう。
 でも、怒る気にもなりません。
 って、あっちゃん達に犯られているところでしたが……
「ほらー、レッドもお風呂に入りなさい」
 ジル、レッドをリリース。
 わたしを嬲っていたあっちゃん・響ちゃん、真っ青。
「すきすきー! チュー!」
 レッド、響ちゃんの首をひねってキス。
 ひねった瞬間「ゴキッ」とか音しましたよ。
「ヂュー!」
「……」
 響ちゃん死にました。
 わたし、冷静さ取り戻し。
 いままで嬲られていた仕返しなんだから。
 あっちゃんを羽交い絞めして、
「ほーら、レッド、すきすきー!」
「えっっ! うわっ! やめっ!」
 あっちゃん、じたばたしてるけど、もう遅い。
 レッド、響ちゃんを床に捨てると、あっちゃんにジャンプ!
「すきすきー! チュー!」
「むー!」
「ヂュー」
「ぐふっ!」
 あっちゃん撃沈です。
 ジル……あっちゃん・響ちゃんの死体を回収しながら、
「ポン姉はレッドとしっかりお風呂、はいってくださいね」
「ジル……慣れてる」
「いつもの事ですから……」


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