ポンと村おこし(15クールめ)
illustration やまさきこうじ
わたし、今度はコンビニ娘になるんです!
コンビニのお仕事、わたしにできるでしょうか?
でもでも、テレビで見たことあるから、ちょっと楽しみ!
優しい先輩だったらいいな。
わたし活躍できるかな?

第183話「ポンちゃん街に行く」
「ふむ、ポンもなにか必殺技でも編み出せばよかろう」
「!」
 コンちゃん、言ってから顔を背けます。
「何で目を反らすんですか」
「な、なんでもないのじゃ……いいから必殺技を考えるのじゃ」




第184話「コンビニ娘で〜す!」
「わたしとの結婚はどうなったんでしょ、あの告白はウソだったんですか?」
 配達人の頭上に裸電球点灯です。
 スッとわたしのしっぽを握って、
 ニコニコ顔で言いやがります。
「残念、俺、タヌキと結婚できない」




第185話「ヤンキー娘登場です」
 女の店員さん、わたしを見るなり、
「あ、ヘルプで来てくれた……私は奥藤華、藤華さんでお願いね」
「わたしの事はポンちゃんで」
「山のパン屋さん、空けてていいの?」
「パンを焼いているのは、わたしじゃないですから」




第186話「わたしはカラスが好きくない」
 配達人は、どことなく連れて行きたくないふうです。
「エッチな本を隠してますね、見られたくないんですね」
「ポンちゃん、あっちゃんと響ちゃん知ってるよね」
「裸の写メおくってきた娘ですよね」
「うん、あっちゃん達、面倒くさいよ」




第187話「はわわ、常連さんたちです!」
「いらっしゃいませ! 読書さん!」
「ポンちゃん、頑張ってるわね」
「どうしてここが?」
「ミコちゃんに聞いたわ、レッドのお供なんでしょ?」
「はい、恐竜展に行くんです、それまでここでお手伝い」




第188話「小学生は最凶だぜ」
「すきすきー!」
「させるかっ!」
 おお、小さい女の子、レッドの頭をしっかりキャッチ。
 キスを防ぎました、なかなかやりますね。
 小さい女の子、レッドを背後から抱っこして、わたしの方を見ます。




第188.5話「ぺったん娘同盟」
「うん?」
 って、あっちゃんの手が止まるの。
 すごい真剣な目で、わたしの胸を見てるんですよ。
 それには、わたしも響ちゃんも動きが止まりました。
 あっちゃん、わたしをじっと見て、




第189話「配達人のプロフィール」
「で、何なんです、配達人の弱点!」
「先輩の弱点かどうかわからないけど……」
「何! なに!」
「ここのバイトは、私も含めて、みんな先輩にやられてるんだ!」
「は?」




第190話「コンちゃんの逃亡」
 藤華さんは引いています。
「ポンちゃんとコンちゃんって、そんな関係だったの! 百合百合!」
 コンちゃん、わたしの体を「ギュッ」って抱きしめて、
「これなのじゃ、「ちょうどよい」のじゃ!」
「……」




第191話「恐竜展に行きますよ」
「あ、そうそう」
「なんですか?」
「先輩は後で合流するって、こっちに仕事で来るから」
「別に配達人なんて、いなくてもいいですけど」
「え? ごはん食べる時にお金出してくれるよ」




第192話「お子様ランチでGO」
「え……ポンちゃん乗った事ないの、コーヒーカップ」
「別に興味ないし」
「見た目はJCなのに、つまんないヤツだな〜」
「じゃあ、優華さん、JCの時にここで遊んでました? デートとかしてました?」
「してないな〜」




第193話「さて、帰りますか!」
『どうしてレッドは怒ってるのかな?』
『大恐竜展、全部骨だったの、配達人が連れて行くのが遅かったから』
『えー 俺、どうしようもないじゃん!』
『子供が怒ってる理由なんてそんなもんですよ』
『機嫌なおるかなぁ』




第194話「ネッシーじゃだめ?」
 公園の駐車場に車が停まるの。
 ジルがレッドを連れて駆け出します。
「ほらほら、レッド、走ってはしって!」
「なにゆえー!」
 レッド、手を引かれて泣くのも忘れてるの。




第195話「パン屋にいらっしゃいませ!」
 レッド……駐車場をチラ見して、途端に目を見開くの、獣耳も発動。
 なにかな?
 わたし、レッドの視線の先に目をやるの。
 車から降りて来たのは藤華さん・優華さん・ジルです。
 カウベルがカラカラ鳴って、藤華さん達入って来ました。




第195話「パン屋にいらっしゃいませ!」
 観光バスが3台です。
 久々のラッシュ!
 わたし、コンちゃん、接客で大忙し。
 ミコちゃん・店長さんもコーヒー淹れたりパンを補充したり。
「久々じゃのう!」
















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